精神医療

沈没者の手記

冬、底すらない深みへ沈んでゆくのを感じていた。肉体でも精神でもなく、ただここに感覚される沈没、抵抗こそが私だと…それだけを祈るように沈んでいった。 一切の認識は、塵に帰った。 砂の城を城と思う心は、慈悲なのだと識った。 私は、かつて自分がどの…