夢日記

郊外鉄道の果て

よお。今日俺は夢のなかで、とてつもない風景を見た。お前に話したい。聞いてくれ。 俺は、一人の悪友と、長い年月をかけて鉄道で旅を続けている。銀河鉄道のようなスケールのはずなんだが、内装や雰囲気はただの郊外列車にしか見えなかった。そして窓の向こ…

巨大建造物と私

私はたくさん殺した。あるいは、誰も殺さなかったのかも知れない。正直なところ、記憶が曖昧なのだ。私は幼女を守り、家まで送り届けた。私にはもう一人、 相方が居た。いや、二人だっただろうか。すまない、もう思い出すことはできない。私は灰色の海に面す…

止まらない扇風機

殺風景な部屋で目を覚ます。眠っている間中、扇風機が回っていたらしい。 足の指で電源スイッチを押す。 しかしプロペラは止まらない。 怒りまかせに白いプラグを引き抜くも、それでもジャイロは回り続ける。 私は調査し、そして事実を知った。 いち扇風機の…

混迷のなかで

“ 物語の前編、あるいは主要部は既に終わり、これから始まろうとしているもの(いや、既に始まっている!)はその後編、あるいはただのエピローグだ。私たち五人が何を知ったのか、どのようにそれへと立ち向かい、その勝敗は如何であったのか……そんなことは…